SEZU
- FMRCD487-0518
Adrian Northover, saxophones (UK)
Phil Gibbs, guitar (UK)
Maresuke Okamoto, contrabass cello (Japan)
Marcello Magliocchi, drums / percussions (Italy)
自分が演奏する時が来たら、
その瞬間をまず慶び賛美しよう
それだけの価値がある
演奏の楽しみや音の素晴らしさは
共演者に任せて、自分は空間だけを維持する
きっと何故弾かないんだろうって
聴衆が自分を注目する
だってもう要らないんだよ
音は
仲間が素晴らしい音出してる
お客さんの一人一人全部の人と
ゆっくりアイコンタクトをとる
ここに居る喜び。ここまで来れた存在証明
きっと心の優しそうな人と目があったとき
旋律が生まれる
4小節くらいの美しいメロディー
誰も聴いたことない複雑どけど穏やかで暖かいやつ
そしてまた演奏止める
興味を持ってくれたお客さんに
言葉をかけるようにまた別の4小節
こんなのどう?って
ひとりひとりのお客さんと対話する
絶対今迄誰も聴いたことない旋律を作るけど
音列より心の繋がる会話にする
演奏仲間は信頼出来る人だけだから
自分が何をしたいのか直ぐ理解するだろう
やっと全体の、お客さんも一緒の音楽が始まる
背中が空間を温める
大きな暖かい力が全体を包みこむ
"たまさか"が何かって言うなら、
求め続けた結果に出会えるすべての事象
音楽だけでなく、人びと、機会、景色
環境、触感に至るまで全部
だから求めないひとたちとその出会いは一緒でも
彼らに違いは解らない
求め続けた本人と、そしておなじところを
旅するひとたちとだけに通じる
ほんの少しのテレパシーのようなもの
もちろん何を求めたのかっていうことから
話し始める必要があるのだけど
映しを許された"たまさか"は一人で
匂いたち息づき歩き始める
まるで人格を持たされたように