明日4/26(金)から3日間連続営業します🌿
4月26日(金)河本隆弘(ds) TRIO
血鳴き 肉踊る インプロビゼーション
西川素樹(piano)
奥住大輔(alto sax)
河本隆弘(drums)
セッションタイムあります。
楽器持参の上、奮ってご参加ください‼️
18:30open 19:30start
2,000yen (drink 別途)+投げ銭
4月27日(土)
煉獄ファンネルへの旅
entée - double reeds, piano, voice
Dave Kawamura - hurdy-gurdy, guitar, etc.
韮沢明 - voice, piano, etc.
鈴木和哉 - drums
未完成な作品が異彩を放つ。そしてその未完が深い意味を宿す。歴史的に「偉大なる未完成」、あるいは偉大なる失敗作なるものがある。それらはしばしばある種のジンクスと結びついて語られる。映像史においては『ドン・キホーテ』を映像作品にしようとすると制作が頓挫するとか、良くても完成まで気の遠くなるような迷走を辿るという話は有名で、古くはオーソン・ウェルズ、やや新しいところではテリー・ギリアムのものがそうであった。
似たようなものとして、ダンテの『神曲』を原案とするコンセプト作品が未完に終わるということをあげたい。これはあまり知られていないことかもしれないが、マーラーの第10番の交響曲はダンテの『神曲』の世界観を交響楽として描こうとした野心作であったが、彼の死によって完成前に途絶し、完全な形で残されたのは第1楽章だけとなったことがある。
この交響曲はまさに『神曲』における「天国・煉獄・地獄」という彼岸世界の三層構造を模すことを目指しており、「天から」と「地獄から」の二重漏斗(ファンネル)形状の世界を描いたものだ。漏斗の狭まったところが結合されるその構造は、第3楽章に天国と地獄の出会う中間地点であるところの「煉獄」が副題として付けられているところ、あろうことかひとつの交響曲に「2つのスケルツォ」が対置される(2楽章と4楽章)という変則的構造からも伺える(その点、第7番の構造に似る)。マーラーはクラスター・トーンで黒く塗りつぶされる第1楽章で「地獄」を描き、移動(旅)を表現するスケルツォで地獄の諸相を経巡り、煉獄の狭いトンネルを潜って天国に至る道程を描こうとしたのであるが、その壮大な構想は未完に終わったのであった。死が間近く迫っている人間が、地獄から天国に至る冒険譚を描こうとするのは、なんとも理解できることではないか。
現在この未完の交響楽がデリク・クックの補筆によって全体像を眺めることができるのは、幸運としか言いようがない。マーラーが晩年に眺めた『神曲』の世界は、第二次大戦後に現れたクック補筆版マーラー第10交響曲によって、その「旅」の追体験を通して現代において観覧可能になったのであった。
地獄も天国も広いが、地獄から天国に至る道は狭い。その険しい現実を偉大なる「未完成」を通して、マーラーはその命を燃やして提示し、そしてこの世を去ったのであった。
次は『神曲』をベースにした映像作品が未完に終わるもうひとつのジンクスについて。ポーランドの映画作家、『青: Bleu』『白: Blanc』『赤: Rouge』のトリコロール三部作を制作したクシシトフ・キェシロフスキ(1941-1996)が制作を試みた『神曲』をベースとした三部作がそれである。54年という短い生涯を思えば、超人的に膨大な仕事をしたキェシロフスキは、生涯にわたって世俗的表現を隠れ蓑に、ユダヤ=キリスト教、そして錬金術などヨーロッパ精神史の地下水脈的部分=秘教知識(エソテリスム)を背景に映像作品を作り続けた人で、そのもうひとつの代表作は、モーゼが神から授かった「十戒」をベースにした『デカローグ』(ずばり「十戒」という意味)というものである。
そのキェシロフスキは、映像史に残る偉大なトリコロール三部作を完成し、一旦映画業の引退を宣言したものの、やはりダンテ神曲の三部作(天国・地獄・煉獄)の映像化、という「偉大なる未完」への道を歩み出す。1996年に逝去することになる彼は、ダンテ三部作の脚本だけを遺した。これはまさにマーラーが最初から最後まで一本の線で繋がった曲のアウトラインを遺し、後年の優れた補筆によって交響曲が完成したことに重なる。キェシロフスキから多大な影響を受け、『ラン・ローラ・ラン』を制作したトム・ティクヴァが2002年『天国篇』の脚本を元に『Heaven』を発表、そして2005年にはダニス・タノヴィッチが『地獄篇』の脚本を元に『L'Enfer (地獄): 美しき運命の傷痕』を発表した。
ところが、『煉獄篇』を基礎とした映画作品は、2024年の今日に至るまで、完成したという話を聞かない。キェシロフスキの『煉獄篇』の脚本完成のレベルが低く、映像になり得ないということなのか、観念が複雑すぎて映像化が難しいからなのか、その理由はわからない。だが、いずれにしてもこの三部作についても現時点では「偉大なる未完」の状態で提示されているのである。
地獄も天国も広いが、地獄から天国に至る道は狭い。
この度のライブのタイトルを『煉獄ファンネルへの旅』としたのは、完成できないものへの、心を焦がすような憧憬を以て音楽に挑み、その道程そのものをオーディエンスとともに経巡ろうという、旅への誘いとしたいためである。
セッションタイムあります。
楽器持参の上、奮ってご参加ください‼️
18:30open 19:30start
2,000yen (drink別)+投げ銭
4月28日(日)
DOKUJUKI / 毒食
SOLO ONLY
よまひごと の うつくしげな感性や
洗練された歌が
日々の戯言の様相で朽ち果てて 行くとき
決して群れることの無い
隔絶への意思を持つ者たちが
いつか瞬時に出会い
別れを繰り返して行く
先人達の遺産は覆い隠され
一知半解を翻すための日々の営みだけが
完遂することの無い
位置探索として
継続される
だからもう
即興という言葉を使うのは
止めることにしよう
たとえ毒食が無防備な僕たちの影に
輻射しつづけたとしても
新しい光軸の予兆が間断なく
演奏に手を差し伸べているから
14:00open 15:00start
午後の開催です🌿
毒食の性質上、演者の人数に上限があります。
2,000yen (drink別途)
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
ライブを聴き終わって帰り道に、
”今日のライブって予想を違ってたけどすごく良かったな”
って感じた経験はありませんか?
810 OUTFIT caféの企画は
いつもそんなライブを目指しています。
⚡️あなたの想像とは全く異なるライブがここにはあります⚡️
まず一歩を踏み出すだけで、
想像とは全く違った、豊かな時間が、体験としても、頭の中にも、広がることを約束します。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
180319 John Russell + Maresuke complete DUO in Mopomoso
150315 Lengronne Fred + Maresuke contrabass duo
160127 Masha Logofet + Maresuke duo at FlyingTeapot
190722 波流乱満 地獄変 (guest:Maresuke)
MIA - 2012 Fernando Simoes, Carlos Zingaro, Maresuke, Nuno Morão
130601 Maria Radich + Maresuke first DUO in Lisboa
150518 João Madeira + Maresuke Contrabass duo
120406 The Quartet at Sowieso in Berlin - complete(demo)
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
⚡️⚡️5月は広島と岡山で演奏します⚡️⚡️
チェルノブイリの祈り
on May 25, 2024
⚡️⚡️お近くの方は是非、脚を運んでみてください⚡️⚡️
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
2024年 3月 |
日付 |
曜日 |
15:00 スタート |
19:30 スタート |
タイトル |
セッション 有 |
810 企画 |
3/1 |
金 |
|
◯ |
SORANO HOTORI Lei ABE TRIO |
◯ |
|
3/2 |
土 |
◯ |
|
順治と直子の部屋 |
◯ |
|
3/9 |
土 |
|
◯ |
YasuEY企画 |
◯ |
|
3/10 |
日 |
◯ |
|
午後のトライアル |
◯ |
🌟 |
3/15 |
金 |
|
◯ |
山下渉+Meacha+kawol samarquandi |
◯ |
|
3/22 |
金 |
|
◯ |
西川素樹+梶山真代+チェロしおり |
|
|
3/24 |
日 |
|
◯ |
ふたりの公開トレーニング 小谷ちず子+marfa tama |
|
|
3/29 |
金 |
|
◯ |
河本隆弘+西川素樹+奥住大輔 |
◯ |
|
3/30 |
土 |
|
◯ |
YasuEY企画 |
◯ |
|
3/31 |
日 |
◯ |
|
毒食 |
|
🌟 |
2024年 4月 |
4/6 |
土 |
|
◯ |
JanMah : odd solo (奇妙な独奏) |
◯ |
|
4/7 |
日 |
◯ |
|
午後のトライアル |
◯ |
🌟 |
4/13 |
土 |
|
◯ |
Lei ABE+JanMah+NobunagaKen |
◯ |
|
4/14 |
日 |
◯ |
|
午後のトライアル |
◯ |
🌟 |
4/15 |
月 |
|
◯ |
庄田次郎Birthday Special #1
細田麻央+ねね寧子+森順治(reeds) |
◯ |
|
4/16 |
火 |
|
◯ |
庄田次郎Birthday Special #2
長岡ゆり+大由鬼山 (尺八) |
◯ |
|
4/17 |
水 |
|
◯ |
庄田次郎Birthday Special #3
小玉陽子+久保田正美+齋藤直子(as) |
◯ |
|
4/18 |
木 |
|
◯ |
庄田次郎Birthday Special #4
文月若+Maresuke(contrabass) |
◯ |
|
4/19 |
金 |
|
◯ |
庄田次郎Birthday Special #5
秦真紀子+廣瀬寛(チューバ) |
◯ |
|
4/20 |
土 |
|
◯ |
庄田次郎Birthday Special #6
松原東洋 阪本テツ(reeds) ジョヴァンニ・スキアリ(cello/p) 肥田学(bass) |
◯ |
|
4/21 |
日 |
|
◯ |
YasuEY企画 |
◯ |
|
4/26 |
金 |
|
◯ |
河本隆弘+西川素樹+奥住大輔 |
◯ |
|
4/27 |
土 |
|
◯ |
entée+Dave Kawamura+韮沢明+鈴木和哉 |
◯ |
|
4/28 |
日 |
◯ |
|
毒食 |
|
🌟 |
2024年 5月 |
5/10 |
金 |
|
◯ |
河本隆弘+西川素樹+奥住大輔 |
◯ |
|
5/11 |
土 |
|
◯ |
ノブナガケン・高原朝彦 duo |
|
|
5/12 |
日 |
◯ |
|
ゴーレム佐藤+ルイス稲毛 duo |
◯ |
|
5/18 |
日 |
|
◯ |
YasuEY企画 |
|
|
5/19 |
日 |
◯ |
|
毒食 |
|
🌟 |
5/20 |
月 |
|
◯ |
続 SORANO HOTORI Lei Abe Voice with…#2 |
◯ |
|
5/24-25 |
金土 |
|
P.P.P 広島アステールプラザ"芸術劇場" |
|
5/26 |
日 |
|
岡山 スタジオザブーン |
|
2024年 6月 |
6/1 |
土 |
|
◯ |
YasuEY 2Days Special 加藤崇之+広瀬淳二duo他 |
|
|
6/2 |
日 |
|
◯ |
YasuEY 2Days Special 超法ウツミカル☆+アヲギズム 他 |
|
|
6/8 |
土 |
|
高円寺Goodman 平松カオル+Maresuke duo |
|
6/9 |
日 |
未定 |
未定 |
野田光太郎企画 |
未定 |
|
6/14 |
金 |
|
◯ |
阪本テツ(reeds) ジョヴァンニ・スキアリ(cello/p) 肥田学(b) Maresuke(b) |
◯ |
|
6/15 |
土 |
|
◯ |
Odwalla- Art Ensemble Of Chicago |
|
🌟 |
6/16 |
日 |
◯ |
|
順治と直子の部屋 (自由参加型セッション) |
◯ |
|
6/23 |
日 |
◯ |
|
毒食 |
|
🌟 |
6/29 |
土 |
|
◯ |
やましん+秦真紀子 duo |
|
|
2024年 7月 |
7/5 |
金 |
|
◯ |
金子泰子+岩瀬久美+森順治+JanMah+Maresuke |
|
|
7/8 |
月 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/9 |
火 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/10 |
水 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/11 |
木 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/12 |
金 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/13 |
土 |
|
|
身体企画 |
|
🌟 |
7/14 |
日 |
|
|
身体企画 |
|
🌟 |
7/15 |
月 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/16 |
火 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/17 |
水 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/18 |
木 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/19 |
金 |
|
◯ |
身体企画 |
|
🌟 |
7/20 |
土 |
|
|
身体企画 |
|
🌟 |
7/21 |
日 |
|
|
身体企画 |
|
🌟 |
7/28 |
日 |
◯ |
|
毒食 |
|
🌟 |
✨終了したプログラムのタイトルにリンクが。是非ご覧ください✨
✨個別の詳細は以下の記事をご参照ください。✨